泌尿器科

泌尿器科とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道からなる尿の通り道すべての疾患、前立腺、精巣などの男性生殖器を対象に診療を行う科です。

診療内容

泌尿器癌(腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍)
尿路結石症(腎結石症、尿管結石症、膀胱結石症)
尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、前立腺炎、尿道炎、精巣上体炎など)
前立腺肥大症や過活動膀胱、尿道狭窄や尿道炎、EDなど
外来診療に関しては大森中診療所、入院診療に関しては大田病院で診療をおこなっております。当院で処置困難な症例に関しては近隣の医療機関へ紹介させていただいております。

検査・処置

前立腺癌疑いに対する経会陰式前立腺針生検
経尿道的内視鏡手術(前立腺肥大症、膀胱腫瘍)、膀胱結石砕石術、経尿道的腎尿管結石砕石術(レーザーを用いた経尿道的治療)、陰嚢内手術などの泌尿器科小手術など

外来診療

排尿障害などの一般泌尿器科疾患(前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、腹圧性尿失禁、切迫性尿失禁など)に対する薬物療法、行動療法
尿路生殖器感染症の薬物療法
尿路結石症に対する治療

入院診療

平成29年10月より、入院診療を開始し、現在は、発熱を伴う尿路性器感染症の治療や、経尿道的内視鏡手術や、膀胱癌、腎盂尿管癌に対する化学療法、前立腺癌に対するホルモン療法、化学療法を施行しています。
当院で対応可能な救急疾患ですが、水腎症や閉塞性腎盂腎炎に対する尿管ステント留置・経皮的腎瘻造設術、精巣捻転などの陰嚢内疾患の緊急手術も対応可能です。
前立腺癌疑いに対する1泊2日の経会陰式前立腺針生検
膀胱癌に対する3泊4日の経尿道的膀胱腫瘍切除術
前立腺肥大症に対する5泊6日程度の経尿道的前立腺切除術
を中心に手術を施行しています。

前立腺内視鏡治療(接触式前立腺レーザー蒸散術:CVP

前立腺肥大症に対する手術療法は、経尿道的前立腺切除術(TUR-P)が以前よりある治療であり、最も標準的な術式ですが、当院では、2021年6月より大田区では初となるレーザーによる前立腺内視鏡治療(接触式前立腺レーザー蒸散術:CVP)を開始しました。
CVPは2016年に保険収載された最新のレーザーによる前立腺手術です。
腫大した前立腺組織(腺腫)に光ファイバーを接触させ、レーザーを照射し、腺腫を蒸発させる手術です。
CVPは術中の出血がほとんどみられないため、TUR-Pやそのほかの前立腺手術のように、術前後に抗血栓薬を休止しなくても手術が可能です。
そのため、認知症や脳梗塞や心疾患で治療困難だった患者さんのようなリスクの高い人に対しても手術がおこなえるようになりました。手術時間が60分未満と短く、術後のカテーテル留置期間も2日と短いため、入院期間も5日程度と短期間ですみます。
リスクが高く、今まで手術適応となってこなかった患者さんで、薬物療法では症状が改善しない症例にCVPを行い、高い治療効果が得られています。

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尿管結石をホルミウムレーザーにて砕石します。必要時は尿管結石が腎臓に戻らないように気を付けながら砕石します。

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細くて柔らかい軟性尿管鏡を使用し、腎臓内の結石を確認し、レーザーで砕石します。回収できるように細かく砕石します。

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細かく砕石した結石破砕片をバスケットカテーテルを用いて回収します。この手術の利点は結石の破砕+回収です。

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手術後は尿管ステント(細くて柔らかいカテーテル)を腎臓から膀胱まで置きます。尿管の保護と結石のあった部位の粘膜再生のためです。外来にて尿管ステントは抜去します。(日常生活に問題ありません)

スタッフ紹介(2023年4月現在)

医師名 役職 略歴
中村 文彦 医長 獨協医科大学(2004年卒業)
専門分野:泌尿器科一般
所属学会:日本泌尿器科学会
資格:泌尿器科学会専門医、「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」修了

西見 大輔
東邦大学(1992年卒業)
専門分野:泌尿器科一般
所属学会:日本泌尿器科学会
資格:泌尿器科学会指導医、専門医

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