理事長挨拶
地域のみなさんが安心して利用して頂けるよう、
寄り添う医療、介護をさらに強めます。
1949年、大田病院の前身である“教具診療所”が開設され、71年が経過しました。城南福祉医療協会は、多くの地域の人たちに支えられ、大田病院、5医科診療所、2歯科診療所、3訪問看護ステーション、1地域包括支援センターへと大きく成長しました。10年前の新大田病院建設およびMRI(核磁気共鳴画像法)の導入、7年前のゆたか診療所新築移転時には多大な力添えをいただき、地域の持っている素晴らしい力に驚き、その期待に応えるべく決意を新たにしました。私たち職員は、地域のみなさんが安心して利用して頂けるよう、日々研鑽し、切磋琢磨し、頑張っております。若い職員の意欲あふれる研修を応援し、新しい知識、技術を学び、医療のレベルアップを図っています。また、地域の人たちが病気や加齢により生活が困難となった時、在宅医療や介護サービスを受けつつ、住み慣れた地域でくらせるよう日常の目線に立った “地域包括システム”を構築し、患者さんに寄り添う医療、介護をさらに強めます。
現代の日本においては、進歩した医療により病気を治し、命を救うととともに、高齢化社会を迎える中で、健康寿命をいかに伸ばしていくかが重要です。それには、予防医療や地域での健康増進の取り組みが鍵となります。がん予防と早期発見、動脈硬化予防、認知症予防、骨粗鬆症予防などに力を入れています。大腸がん、肺がんなどは増加しており、1年間のがんの新たな発生数は100万人を超えると推定されております。定期検診によりがんを早期発見し治療することができます。地域のみなさんは積極的に検診を受けていただくようお勧めします。民医連の理念である「無差別平等」の医療を実践し、大田病院に差額ベッドはありません。また、2009年から始まった、経済的理由で医療を受けられない患者さんの自己負担分を軽減、補助する〝無料低額診療事業〟も、多くの患者さんに利用して頂いています。
最後に、医療者として、国民の健康と生命を損なう社会保障費削減には反対です。もっとも健康を阻害し、命を粗末にすることにつながる憲法第9条の改悪、戦争の片棒を担ぐことになる辺野古基地建設に対して、断固反対していきます。そして、危機に瀕している日本の民主主義を何としても守らなければなりません。一緒に頑張りましょう。
大田病院 理事長 千田宏司
法人概要
名 称 | 社会医療法人財団 城南福祉医療協会 |
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電話番号 |
03-3762-8421 <事業企画室> 内線1193 |
FAX | 03-3766-9111 |