整形外科(運動器科)
「運動器」とは内蔵(心臓や肺など生命を維持するために必要な臓器)と対比して「体を動かすところ全般」を指しています。
骨や筋肉、靱帯、神経など体を動かすことに関連した場所のことです。
これらが集まったところが首、肩、手、腰、足です。当院の整形外科はこれらの不調全般に対応いたします。
診療方針
地域の皆様が長く暮らし続けられるように
運動機能を維持・向上ができるよう診療に当たります。
当院の整形外科は上肢、下肢、脊椎と
広く運動器の疾患・外傷を治療疾患としておりますが、
特に外傷および関節外科領域の症例が多いのが特徴です。
患者様の術後の生活の質(QOL)を考慮し、
できる限り侵襲の少ない手術方法を選択しております。
また、各基礎疾患をお持ちの高齢の患者様に対しては
各診療科と連携して併診体制をとっています。
回復期リハビリテーション病棟と連携を行い
患者様の早期のリハビリ開始と速やかな離床に努めております。
また、大腿骨頸部骨折におきましては
当院と他の病院や診療所が
術後リハビリテーションを実施できるように
患者様のためのベッドを確保するように努めております。
人員体制
常勤1名 非常勤1名
入院適応
整形外科医が、入院加療・検査が適当であると判断したもの
目安:
・おおむね発症1か月以内で、トイレへの歩行が困難である運動器に関連した問題をお持ちの方
(ご自身で判断せずに医療機関でのご相談をお願いいたします)
整形外科は「手術」のイメージが強いかもしれませんが手術に至る症例は全体の約1割です。
当院ではリハビリテーションを含めた保存療法(手術を行わない治療)をキチンと考慮した上で手術を検討しております。
保存療法については、運動器リハビリテーションをはじめとして
装具療法や在宅調整(福祉用具の活用やサービスの導入)など患者様に合わせて対応します。
特に「運動器不安定症」に当科は力を入れております。これは何らかの運動器の障害で介護などが必要な状態です。
「運動器の障害=なぜ歩けないか?なぜ動けないか?」を明らかにしながらリハビリテーションを行い機能回復を図ります。
患者様の現状に合わせて介護保険の活用等をご提案し、ご自宅で運動機能を維持できるようにお手伝いいたします。
・頻回の通院が難しい方で、複数の検査が必要な方の検査入院
検査についてはCTやMRI、神経伝導速度検査などが行えます。
頻回の検査通院が難しい場合は入院での対応を検討いたしますのでご相談ください。
検査機器
単純レントゲン写真、CT、MRI等
※関節鏡検査、シンチグラムが必要な際は、連携医療機関へご紹介させていただきます。
外来診療
外来(通院治療)は大森中診療所で行っています。
大田病院では救急対応を行っております。
特に専門は設けておりませんので
膝、腰、肩、首、手、足などの痛みや動かしにくさなど、体の動きに関するお困りごとは、こちらにご相談ください。
スタッフ紹介(2024年12月現在)
西園 千史
役職 | 医長 |
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略歴 | 香川医科大学(1998年卒業) |
専門 | 整形外科 |
所属学会・資格 | 日本整形外科学会所属整形外科専門医 日本手外科学会所属整形外科専門医 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医 日本整形外科学会認定リウマチ医 |