令和5年度 社会医療法人財団城南福祉医療協会大田病院
病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
《集計条件および集計方法》

・ 使用するデータ :当院が厚生労働省へ提出を行なっているDPC調査データ(様式1・様式4・Dファイル)
・ 集計対象:令和5年4月1日から令和6年3月31日までの当院の一般病棟へ1回以上入院した患者さま
・ 集計除外:入院した後24時間以内に死亡した患者さま・健康保険外(労災・自賠責・自費等)の患者さま

《DPCの定義》

WHO(世界保健機関)が定めた国際疾病分類(ICD:International Classification of Disease)は
1989年に第10回の修正が承認され、1993年から使用されています。
DPCは、このICD-10(疾病および関連保健問題の国際統計分類第10回修正)に基づき
18種類の主要診断群分類(MDC:Major Diagnostic Category)に分けられています。
患者さんの臨床的類似性とその医療資源の均一性に着目して疾患が分類されています。
この分類に属する基礎疾患を、重症度、年齢、手術・処置の有無、定義副傷病名などで分けています。
2024年6月現在、このDPC制度を利用している病院(DPC対象病院)は1786病院にのぼり、病床数は約48万床となっています。
診断群分類は現在3248(支払分類は2348)に分類されており、2年毎に見直しが行われます。
DPC点数表による算定においては、診断群分類は「医療資源を最も投入した傷病」により決定されます。
入院中に複数の傷病に対する治療を行った場合でも、対象患者の入院全期間を通じて
人的・物的医療資源を最も投入した傷病名に基づき、診断群分類を1つだけ主治医が選ぶことになります。

「医療資源を最も投入した傷病名」が確定すると、その分類に対してどんな手術や処置等が行われたか、
またどんな併存症(定義副傷病)が存在したかなどによって細分化され、14桁の診断群分類が決定されます。
この診断群分類は、医療資源の同等性、臨床的な類似性、分類の簡素化・精緻化やアップコーディング防止などの観点から
臨床専門家で構成される診断群分類調査研究班による見直し案の報告
および改定前12ヵ月分の退院患者調査のデータに基づき、改定のつど見直しが行われています。

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 5 50 30 68 161 217 662 722 311
《定義》

年齢階級別患者数は、当院を退院した患者さまの年齢を10歳刻みで集計したものです。

当院は、地域の中核病院のひとつとして幅広い年齢層の患者さまを診療しております。
東京都区南部保健医療圏の2次救急指定病院の一つとして「断らない医療」として救急医療に取り組み
地域の医療機関や事業所との強力な医療・福祉・介護の連携を積極的に行っております。
その為60歳以上の患者さまの割合が多いことが分かります。
当院の位置する東京都区南部保健医療圏は65歳以上の人口が約2割と東京都内でも高齢者の割合が比較的高い地域のため
60歳以上の患者さまの割合は全退院の8割強を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 16 2.13 2.61 0 70
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 11 13.55 13.52 9.09 84.45
01021xxxxx0xxx 認知症 手術・処置等1なし 10 19.4 16.84 0 87.9
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8 6.88 10.61 0 79
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 8 24.13 20.6 25 92.5
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当診療科は所謂「一般内科」です。
呼吸器・消化器・循環器等の専門領域以外の疾患や、脳梗塞やめまいをはじめとする神経内科疾患は、
一般内科として担当、治療に当たっており「大腸ポリープ」等の検査入院や「誤嚥性肺炎」が入院の主因となっています。
「脳卒中の続発症」・「認知症」の入院は主に胃瘻造設後のボタン交換や検査入院等が含まれています。
在宅診療の患者様等は登録地域連携医を通じて積極的に入院を受け入れています。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 4 76.5 19.34 0 85.25
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 3 84.67 15.44 0 67
010040x097x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) その他の手術あり 手術・処置等2なし 2 118.5 27.58 0 68
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 2 142.5 19.09 50 68
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 2 60 20.6 0 90
《定義》
各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院のリハビリテーション科は回復期リハビリテーション病棟主体となっております。
リハビリテーション体制の充実を図り、365日リハビリテーション実施をしています。
回復期リハビリテーション病棟のみ入院の場合、上記の表から除外対象(DPC対象外症例)となります。
急性期病棟へ検査や精査加療目的で転棟した場合、急性期病棟分がDPC対象となります。
入院中発症の急性疾患に対しては他の診療科や急性期病棟と連携を図り
速やかにリハビリテーションに復帰できるよう病棟間の連携に取り組んでいます。
呼吸器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 16 2 2.03 0 69.63
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 16 31.38 20.6 6.25 82.81
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 16 21.56 13.7 0 75.81
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 9 2.78 2.61 0 79.33
070520xx99xxxx リンパ節、リンパ管の疾患 手術なし 9 5.11 8.15 0 73.56
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の呼吸器科では、肺がん、呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、間質性肺炎など
多種多様な呼吸器疾患に万遍なく対応できるように体制を整えています。
大田区南部という土地柄もありますが気管支喘息、石綿関連疾患等の公害病にも対応しています。
当科では呼吸器内科専門医との集団診療体制をとっています。
気管支鏡検査実施数は52件でした。病理検査室の協力により細胞診の診断精度向上をはかっています。
消化器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 69 2.09 2.61 0 68.77
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 11 2.45 3 0 71.82
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 3 3.67 7.58 0 68.33
060035xx05xx0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 定義副傷病なし 2 2 3.86 0 63
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 2 3 8.34 0 84.5
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の消化器科は、食道、胃、十二指腸、大腸などの消化管疾患の診断と治療、肝胆膵疾患の診断と治療など
多岐多彩にわたる臓器を分担しています。また、2次救急病院であるため消化管出血に対しての内視鏡的止血術や
急性膵炎に対する緊急内視鏡等の検査、処置、経皮経肝胆嚢ドレナージ等の緊急処置も外科と連携の上実施しています。
内視鏡的大腸ポリープ切除術は123件でした。病理検査室の協力により病理診断精度の向上をはかっています。
循環器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 43 21.23 17.38 4.65 85.42
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 25 26.28 20.6 8 87.2
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 20 12.35 10.61 10 80.9
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 11.86 5.97 0 80.29
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 14 12.07 9.77 0 83.14
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

上記の表で第1位のコードの「心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外」と
第2位のコード「誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし」は
当院全体でみても最も多い症例の一つです。
平均年齢も高く、多くの基礎疾患をお持ちの患者さんがおられます。

当院の循環器科は、日本循環器学会、日本不整脈学会専門医等による集団診療体制をとっています。
ペースメーカー手術や心臓カテーテル検査などを行っています。
また、通常の心臓超音波検査のほか、ドブタミン負荷エコー、経食道心エコーなどの専門的な検査を行っているのが特徴です。
基礎疾患に循環器疾患のある患者さまの急性疾患も他診療科と連携して治療を行っています。
大腸ポリープの切除等内視鏡を用いた症例も抗凝固療法を施行中の患者さま等は当科にて治療・管理を行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 14 33.43 11.49 14.29 74.36
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 手術・処置等21あり 12 20.83 13.99 0 75.17
050130xx9900x0 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし他の病院・診療所の病棟からの転院以外 7 24.71 17.38 0 71.14
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 5 3 2.61 0 73
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 4 6.25 7.57 0 71
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の腎臓内科は、新規血液透析導入患者はほぼ全例を院内透析室にて管理しています。
なお、入院患者さんに対しての緊急透析が必要な場合は適時行なっております。
病診・病病連携に積極的に取り組んでおり、高度なシャント狭窄や閉塞の際は迅速に大学病院等への紹介を行っています。
また、慢性腎臓病(CKD)の啓蒙活動も重要であるため、患者さん、医師、コメディカルを対象に勉強会を開催しています。

当院の糖尿病・内分泌内科領域では、日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会の専門医を中心に、
他職種と協力しながら糖尿病・内分泌疾患の専門的な診療を行っています。
初めて糖尿病と診断された方や顕著な高血糖の方インスリン導入が必要な方や手術前の血糖コントロールが必要な方々に対し
クリニカルパスを使用した糖尿病教育入院を行っております。

※クリニカルパス(clinical pathway:治療や検査の流れを示した標準計画表に基づいた医療の管理手法)
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 49 3.73 4.34 0 69.53
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 11.11 8.95 7.41 67.41
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 20 3.35 4.18 0 76.7
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 16 8.44 4.55 0 78.88
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 14 7.64 8.34 0 76.29
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の外科は、消化器疾患、乳腺疾患、成人の鼠径ヘルニア、多発外傷などその疾患は多岐にわたっております。
消化器外科・肝胆膵外科医師3名による診療体制となっており
専門外来を通じて症状や悩みに対して、安心して相談・受診できると評価されています。

また、患者さんの術後の生活の質(QOL)を考慮し、胆石症、胃癌、大腸癌につきましては腹腔鏡下に行うことが多くなり
乳癌については縮小手術を積極的に取り入れております。
また、悪性疾患に対する抗癌剤による化学療法は原則入院にて行っておりますが外来でも行う方針としています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 18 55.44 19.34 16.67 81.83
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 7 55.43 25.5 0 78.43
160820xx99xxxx 膝関節周辺の骨折・脱臼 手術なし 7 44.43 18.62 14.29 76.86
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等 5 42.6 14 0 69.2
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 3 52.33 21.96 0 76.33
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の整形外科は上肢、下肢、脊椎と広く運動器の疾患・外傷を治療疾患としておりますが、
特に外傷および関節外科領域の症例が多いのが特徴です。患者さんの術後の生活の質(QOL)を考慮し、
できる限り侵襲の少ない手術方法を選択しております。
又、各基礎疾患をお持ちの高齢の患者さんに対しては各診療科と連携して併診体制をとっています。

回復期リハビリテーション病棟と連携を行い、患者さまの早期のリハビリ開始と速やかな離床に努めております。
また、大腿骨頸部骨折におきましては、当院と他の病院や診療所が術後リハビリテーションを実施できるように
患者さんのためのベッドを確保するように努めております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 21 15.05 13.52 4.76 78.67
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 16 4.44 6.85 0 80.88
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術等 11 6.73 7.75 0 75.36
11022xxx99xxxx 男性生殖器疾患 手術なし 10 18.2 9.5 0 78.9
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 定義副傷病なし 8 4 7.08 0 83.88
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の泌尿器科は、急性腎盂腎炎や急性膀胱炎等の上部・下部尿路疾患や
前立腺癌・膀胱癌等の悪性腫瘍に対する手術等泌尿器科疾患一般に対して幅広く治療を行っております。

膀胱癌や前立腺肥大症に対してはクリニカルパスを用いて
低侵襲の治療で患者さんへの身体の負担を可能な限り軽減する取り組みを行っております。
泌尿器科専門医を中心に各診療科と集団診療体制をとっています。
前立腺生検等の検査入院も関連診療所と連携して当院診療科にて行っております。

※クリニカルパス(clinical pathway:治療や検査の流れを示した標準計画表に基づいた医療の管理手法)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 4 2 3 10 11 2 1 7
大腸癌 5 4 44 66 16 39 1 7
乳癌 2 15 0 0 5 7 1 7
肺癌 0 0 0 2 4 3 1 7
肝癌 0 0 1 1 2 0 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
《定義》

現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の
病期(Stage)ごとの症例数を集計したものです。
がんの症例数を調べることで、その病院がどの程度がん治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。
また病期分類別にみることで、その病院の診療の幅広さを知ることができます。

当院では、患者さんの身体的負担を第一に考え、化学療法は原則入院で行っております。
入院における大腸癌の再発治療が多めになっています。
また、全がん症例でStageⅣの症例が多いことから重症の患者さんが多いことが分かります。
なお、検査入院において退院時にがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。

※病期(Stage)とは、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。
0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 5 7 53.2
中等症 40 26.33 73.55
重症 22 23.23 85.32
超重症 19 32.11 88
不明 0 0 0
《定義》

成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
(市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を言います。)
肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、心疾患についで国民の死亡原因の上位に位置する疾患です。
肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、多職種によるチーム医療が必要な疾患のひとつと言えます。

当院では、肺炎の症例が多いこともあり、市中肺炎・院内肺炎ガイドラインに準じて適正な抗菌薬を選択し、
入院期間の短期化・耐性化予防をはかる一方
重症例では人工呼吸管理・栄養管理を含む全身管理を実施し、救命率の向上に努めております。

入院後に発症した肺炎、誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス肺炎は除いています。
肺炎重症度分類の定義(A-DROPスコア)に基づき入院時に状態から重症度を決定しております。
患者数が最も多いのは中等症で、年齢が高いほど重症度が大きくなり、重症度が大きいほど、平均在院日数は長くなります。
ガイドラインでは軽症は外来治療が推奨されていますが、軽症の患者さんであっても重症化を危惧され入院となるケースもあります。
 
《参考》A-DROPスコア

A:男性70歳以上、女性75歳以上
D:BUN 21dL以上または脱水あり
R:酸素飽和度 90%以下
O:意識障害
P:収縮期血圧 90mmHg以下
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 25 44.04 81.92 3.85
その他 27 62 80.67 0
《定義》

脳梗塞の病型別の患者さんについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。

脳血管疾患も死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが効果的とされています。
救急で搬送される患者さんも多く、受け入れには救急体制の確保が必要となります。
当院の脳梗塞入院は発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の約5割となっております。
平均年齢は70代後半~80代前半と高く、平均して50日間程度の入院期間で治療とリハビリを行い
半数近くの患者さんが継続リハビリのために後方支援病院や施設に転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 19 1.89 2.05 0 69.74
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 5 19.2 32.6 0 78.2
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 2 1.5 37 0 75.5
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《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
リハビリテーション科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 5 40.8 64.2 0 79.4
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《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
呼吸器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 10 2.5 6.2 0 80
K386 気管切開術 2 18.5 73.5 0 57.5
K6181 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 四肢に設置した場合 2 16 6.5 0 67
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 2 45.5 24.5 0 89.5
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《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

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消化器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 68 0.06 1 0 68.59
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm以上 2 0 1 0 65
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《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

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循環器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K597-2 ペースメーカー交換術 12 9.08 11.25 0 86.17
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 9 5.89 4.22 0 75.67
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 8 6.63 24.88 0 87.63
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 2 14 27 100 66
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《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
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腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 7 1 16.14 0 75.29
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 5 1 1 0 73
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《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

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外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 16 1.25 6.19 0 78.88
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 10 1.4 2.1 0 70.6
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 8 0 5.13 0 72.13
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの 8 0.75 4.5 0 40.63
K6871 内視鏡的乳頭切開術 乳頭括約筋切開のみのもの 7 7.86 10.71 0 76.57
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
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整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 8 5.88 49.5 0 73
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 6 7.67 41.5 0 77.83
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 4 4 32.5 0 62.5
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 4 5.5 44.5 0 77.25
K0463 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 2 8.5 25.5 0 76.5
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 20 1 2.2 0 80.45
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 16 0.69 10.31 6.25 82.56
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除術・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 11 1.73 6.64 0 76.18
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 6 1 2.67 0 70.83
K823-6 尿失禁手術(ボツリヌス毒素によるもの) 5 0 1 20 84.2
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 0 0
180010 敗血症 同一 5 0.22
異なる 5 0.22
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 1 0.04
180040 手術・処置等の合併症 同一 3 0.13
異なる 1 0.04
手術・処置等の合併症とは、主に、術後出血、術後創部感染、人工関節の脱臼・ゆるみ等になります。
これらのDPCコードは、不適切なコーディングとみなされる確率が高いものです。

しかし、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症は基礎となる疾患がある方が
その基礎疾患が重症化した状態で緊急入院がされることがほとんどです。
つまり、入院中に基礎となる疾患が改善せず、肝臓や胆道の感染症からDICや敗血症に移行したものが多く含まれています。
当院は急性期病院であり、患者構成に占める高齢者率が高いことを鑑みると異常に多いものではないと考えています。

この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの
少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示したものです。
当然、発症率が低いほうが良いのですが
免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いため、コントロールが困難な症例と言えます。

手術・処置等の合併症で比較的多いのが、人工透析を行う為に作成した人工血管に付随する閉塞や狭窄となっております。
当院で人工透析を行っている患者様を初め、他院で人工透析を行っている患者様のシャント閉塞の紹介も多く
緊急入院治療・手術になった場合でも、専門医師での対応が可能です。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
94 91 96.81
《解説》

集計値は次の式で算出した値
(分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数/
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数)×100

リスクレベルが「中」以上の手術は
「肺血栓塞栓症および深部静脈血栓症の診断・治療・予防に関するガイドライン2017年改訂版 」
(日本循環器学会等)に準じて抽出。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
900 823 91.44
《解説》

広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。
また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
2014年度診療報酬改定から、血液を2か所以上から採取した場合に限り、2回算定できるようになっています。

(出典:公益財団法人日本医療機能評価機構「医療の質向上のための体制整備事業より)
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
133 132 99.25
《解説》

近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など
新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから
各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど
抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。
抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

(出典:公益財団法人日本医療機能評価機構「医療の質向上のための体制整備事業より)
更新履歴
2024.10.1
大田病院病院指標を公開しました。