病院見学・実習

image 研修医・指導医の日常の仕事を見てもらいます。
医師の具体的な仕事の内容や、患者さんとのコミュニケーションのとりかた、チーム医療の中での医師の役割などを学んでください。
医師としての働きがいやつらい経験も含め、皆さんの質問や不安も交えてのディスカッションもできます。
病院見学実習申込用紙はこちらからダウンロードして下さい。

研修医密着

大田病院の卒後研修の特徴は、研修医が指導医の指導を受けながらも、主治医として患者さんや家族・スタッフとコミュニケーションをとって情報収集し、鑑別診断・治療方針を考える点にあります。
大学病院とは全く異なる研修システムです。病棟での研修医の診察や指導医へのプレゼンテーションなど、大田病院での研修医の仕事ぶりをぜひ見て下さい。

メディカル・インタビュー

image 医療をすすめていくためには、患者さんとの対話を通じてのコミュニケーションが不可欠です。
メディカル・インタビュー=医療面接という技術を学ぶことは、単に「病気を診る」だけではなく、患者さん自身を「全人的に診る」目を養うことでもあります。
実習では実際に患者さんに協力していただいて、指導医の指導のもとで体験することができます。

回診・カンファレンス見学

大田病院の医療の特色に、医師を中心とした民主的集団医療の実践があります。
ひとりの患者さんに対して医師・看護婦は勿論ですが、薬剤師・リハビリスタッフ・栄養士も参加しての回診やカンファレンスが行われます。
各職種が専門性を発揮して、治療方針に必要な情報を交換し、納得のいくきめの細かい医療を追求しています。

外来診療見学

外来では入院医療と違って、短時間で患者さんの訴えを把握して適切な判断をすることが求められます。メディカル・インタビューの技法や診察方法などベテラン医師の診療風景を見学することができます。

手術見学

image 大田病院における手術は胃癌・肝臓癌・胆嚢癌・大腸癌など消化器を中心に、現在医師3人体制で行っています。
患者さんに対する手術前の説明や、患者さんの情報を医師・手術室・病棟で共有するための術前カンファレンスから実際の手術現場まで見学できます。また、整形外科手術の見学も可能です。

診療所実習

大田病院は大田区と品川区に5つの関連診療所と目黒区に2つの協力診療所を有しています。
診療所の医療では、高度な医療機器に頼らずに患者を診断する能力、よい医師~患者関係を結ぶ能力などが求められます。
さらに、地域・家族というものを常に医療の中でとらえる必要があり、まさに「診療所こそプライマリ・ケアの実践場所である」と言えるのではないでしょうか。
image 診療所実習では次のようなことができます。

●診療所での外来見学
●訪問診療同行見学
●診療所医師との懇談
●デイケア体験・見学

訪問診療・在宅医療

大田病院は、開設当初より「地域に根ざした医療実践を」という考えのもと訪問診療や訪問看護を積極的に取り組んできました。

訪問診療

医師と看護師がペアを組んで在宅患者さんの家を定期的に訪問しています。
病院では見られなかった患者さんの素顔や日常生活の様子、ご家族の中での役割・生活背景などを見ることができます。

訪問看護ステーション

看護師と自転車に乗って、訪問看護が必要な患者さんのお宅を同行訪問します。ご家族の介護上の悩みなど、往診時にはなかなか聞かれない生の声にも耳をかたむけて下さい。

他職種実習

医療現場では、様々な職種がチームとして動いています、医師はチームリーダーとして診療指針を定め、スタッフとの連携をとり治療を進めていくことが求められます。
病院で働く他職種の仕事を知っておくことは、将来にきっと役立つことでしょう。
検査科 生理・生化学・病理・細菌などの検査の現場を見学します。腹部エコーや負荷心電図などの被検者体験もできます。
放射線科 胸部・骨レントゲン撮影・CT検査・MDL検査などを見学します。
リハビリテーション科 理学療法・作業療法・言語療法それぞれの治療やリハビリカンファレンスを見学します。
食養科 患者さんの病状にあわせて様々な形態の食事を用意します。
実際に厨房に入って盛りつけ作業や配膳作業も体験できます。
医事課 外来でのカルテの流れや診療報酬制度の仕組みを学びます。実際に受付業務を体験してみてはいかがでしょう。
医療相談室 医療相談室では、MSW(Medical SocialWorker)が患者さんからの様々な相談を受けています。講義形式で患者さんの抱える社会的問題の事例を学べます。
地域包括支援センター 自治体の委託を受けて介護保険認定作業やケアプラン作成に関わっているケアマネージャーから、介護保険の制度や実態について学べます。また実際に「気になる患者さん」への訪問にも同行できます。
ヘルパー体験 入院病棟で、患者さんの検査やリハビリへの送迎・食事の介助などをする中で、患者さんとのふれあいを体験できます。

症例検討会・勉強会の参加

臨床検討会(CC)/臨床病理検討会(CPC)

毎週水曜日の夕方に、難しい症例や珍しい症例の検討会を行っています。
テーマによっては大学病院などから専門の先生を招き、看護師など他職種も参加し学習しています。

キャンサークラブ

大田病院では定期的に、医療倫理や癌の告知の問題を学習しています。

レントゲン・CTの読影

医師の日常業務として行っている、頭部・胸部・腹部のCTやレンドゲン写真の読影も見学できます。

朝の勉強会

研修医と指導医を中心として、朝の勉強会を行っています。海外の文献を原文で読みすすめ、最新のevidenceを学んでいます。
※これらの学習会は、実習期間だけでなく定期的な参加も歓迎します。この他にも例えば「心電図の読み方を教えてほしい」などの要望にもお応えします。

地域訪問

image 大田病院の周辺地域は中小の町工場が多く、そこで働く方々が患者さんとして、また医療生協の組合員さんとして、大田病院を支えて下さっています。
地域の方々が実際に働いている現場にうかがい、お仕事の見学や景気の影響、地域から医師に求めるものなどのお話しを聞きます。
公害患者会・透析患者会・乳癌術後の患者会・糖尿病患者会など、様々な患者会活動にも積極的に取り組んでいます。各患者会の皆さんとの懇談もできます。
※実習の具体的なプランや実習の期間は、個別に相談して決められます。(条件により、ご希望に添えない場合もあります)
※何度でもおいで下さい、リピーターは大歓迎です。

担当:医学生担当 igakusei@jounanhoujin.or.jp
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