平成29年度 大田病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
《集計条件および集計方法》

使用するデータ :当院が厚生労働省へ提出を行なっているDPC調査データ(様式1・様式4・Dファイル)
集計対象:平成29年4月1日から平成30年3月31日までの一般病棟へ1回以上入院した患者さま
集計除外:入院した後24時間以内に死亡した患者さま・健康保険外(労災・自賠責・自費等)の患者さま

《DPCの定義》

WHO(世界保健機関)が定めた国際疾病分類(ICD:International Classification of Disease)は
1989年に第10回の修正が承認され、1993年から使用されています。
DPCは、このICD-10(疾病および関連保健問題の国際統計分類第10回修正)に基づき
18種類の主要診断群分類(MDC:Major Diagnostic Category)に分けられています。
患者の臨床的類似性とその医療資源の均一性に着目して疾患が分類されています。
この分類に属する基礎疾患を、重症度、年齢、手術・処置の有無、定義副傷病名などで分け
さらに4955の診断群(支払分類は2462)に分類しています。

DPC点数表による算定においては、診断群分類は「医療資源を最も投入した傷病」により決定されます。
入院中に複数の傷病に対する治療を行った場合でも、対象患者の入院全期間を通じて
人的・物的医療資源を最も投入した傷病名に基づき、診断群分類を1つだけ主治医が選ぶことになります。
「医療資源を最も投入した傷病名」が確定すると、その分類に対してどんな手術や処置等が行われたか、
またどんな併存症(定義副傷病)が存在したかなどによって細分化され、14桁の診断群分類が決定されます。
この診断群分類は、医療資源の同等性、臨床的な類似性、分類の簡素化・精緻化やアップコーディング防止などの観点から
臨床専門家で構成される診断群分類調査研究班による見直し案の報告
および改定前12ヵ月分の退院患者調査のデータに基づき、改定のつど見直しが行われています。
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 6 45 65 89 166 460 790 805 309
《定義》

年齢階級別患者数は、大田病院を退院した患者さまの年齢を10歳刻みで集計したものです。

当院は、地域の中核病院のひとつとして幅広い年齢層の患者さまを診療しております。
東京都区南部保健医療圏の2次救急指定病院の一つとして「断らない医療」として救急医療に取り組み
地域の医療機関や事業所との強力な医療・福祉・介護の連携を積極的に行っております。
その為60歳以上の患者さまの割合が多いことが分かります。
当院の位置する東京都区南部保健医療圏は65歳以上の人口が約2割と東京都内でも高齢者の割合が比較的高いです。
その為もあり、60歳以上の患者さまの割合は全退院の8割強を占めています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 24.27 20.83 0 79.91
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 14 12 12.34 7.14 72.07
01021xxxxx0x0x 認知症 手術・処置等1なし 副傷病なし 8 19.38 13.96 0 82.25
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 5 7.2 9.92 0 85.2
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 5 13 7.39 0 77.8
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当診療科は所謂「一般内科」です。
呼吸器・消化器・循環器等の専門領域以外の疾患や、脳梗塞をはじめとする神経内科疾患は、
一般内科として担当、治療に当たっています。したがいまして、誤嚥性肺炎・尿路感染症が入院の主因となっています。
脳卒中の続発症・認知症の入院は主に胃瘻造設後のボタン交換や検査入院等が含まれています。
リハビリテーション科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 6 99.33 19.1 0 66.83
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 6 90.67 16.51 0 74.83
010060x2990211 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 3 104.67 18.64 0 73.67
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり 3 166.33 2.07 33.33 65.33
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 3 84.67 12.34 0 88
《定義》
各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院のリハビリテーション科は回復期リハビリテーション病棟主体となっております。
リハビリテーション体制の充実を図り、365日リハビリテーション実施をしています。
回復期リハビリテーション病棟入院のみ場合、上記の表から除外対象(DPC対象外症例)となります。
入院中発症の急性疾患に対しては他の診療科や急性期病棟と連携を図り
速やかにリハビリテーションに復帰できるよう取り組んでいます。
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 17 19.59 19.65 0 75.47
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 17.43 13.83 7.14 73.64
040100xxxxx01x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病あり 10 22.6 12.23 0 72.1
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 9 31 20.83 0 87.33
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 7 5.14 3.59 0 75.71
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

上記の表からは除外対象(DPC対象外症例)となっておりますが、
「睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置等1あり【終夜睡眠ポリグラフィー3】」は、68件の症例数があります。

当院の呼吸器内科では、肺がん、呼吸器感染症、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、間質性肺炎など
多種多様な呼吸器疾患に万遍なく対応できるように体制を整えています。
また気管支鏡検査実施数は78件でした。病理検査室の協力により細胞診の診断精度向上をはかっています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010069xx99000x 脳卒中の続発症 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 22 6.64 9.92 0 85.5
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 手術なし 7 2.86 3.02 0 74
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 6 7.67 7.39 0 62.67
060035xx99x00x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 5 3 7.21 0 80.8
010160xx99x00x パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 4 4.75 18.66 0 83.5
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

上記の表からは除外対象(DPC対象外症例)となっておりますが、
「小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む)内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術」は、175件の症例数があります。

当院の消化器内科は、食道、胃、十二指腸、大腸などの消化管疾患の診断と治療、肝胆膵疾患の診断と治療など
多岐多彩にわたる臓器を分担しています。また、2次救急病院であるため消化管出血や急性膵炎に対する緊急内視鏡や
経皮経肝胆嚢ドレナージ等の緊急検査も多く実施しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 76 18.25 17.71 6.58 82.05
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 37 24.51 20.83 10.81 87.19
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 33 8.09 7.71 3.03 77.82
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 14 14.71 12.34 0 78.36
0400801499x013 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病ありA-DROP スコア3 12 17.25 19.85 0 84.08
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

上記の表で第1位のコードの「心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし」は
当院全体でみても最も多い症例となります。

当院の循環器内科は、日本循環器学会、日本不整脈学会専門医等による集団治療体制をとっています。
ペースメーカー手術やカテーテルアブレーションなどを行っています。
また、通常の心臓超音波検査のほか、ドブタミン負荷エコー、経食道心エコーなどの専門的な検査を行っているのが特徴です。
基礎疾患に循環器疾患のある患者さまの急性呼吸器疾患(肺炎等)も呼吸器内科と連携して治療を行っています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 13.11 12.23 11.11 74.5
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等21あり 副傷病あり85歳未満 17 17.47 15.63 0 71.71
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)(末梢循環不全あり。) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病あり85歳未満 14 8.5 12.49 0 71.14
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 8 21.13 20.83 0 82.13
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 8 3.63 8.5 0 70.25
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の腎臓内科は、新規血液透析導入患者はほぼ全例を院内透析室にて管理しています。
病診・病病連携に積極的に取り組んでおり、高度なシャント狭窄や閉塞の際は迅速に大学病院等への紹介を行っています。
また、慢性腎臓病(CKD)の啓蒙活動も重要であるため、患者さん、医師、コメディカルを対象に勉強会を開催しています。

当院の糖尿病・内分泌内科領域でもは、日本内科学会、日本糖尿病学会、日本内分泌学会の専門医を中心に、
他職種と協力しながら糖尿病・内分泌疾患の専門的な診療を行っています。
初めて糖尿病と診断された方や顕著な高血糖の方インスリン導入が必要な方や手術前の血糖コントロールが必要な方々に対し
クリニカルパスを使用した糖尿病教育入院を行っております。

※クリニカルパス(clinical pathway:治療や検査の流れを示した標準計画表に基づいた医療の管理手法)
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060040xx99x60x 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等26あり 副傷病なし 61 2.61 4.38 0 70.67
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等29あり 49 3.08 10.56 0 69.33
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 8.93 8.98 0 71.3
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 18 9.78 7.39 0 51.61
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 17 7.59 5.5 0 52.18
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の外科の特徴としましては、消化器疾患、乳腺疾患、成人の鼠径ヘルニア、多発外傷などその疾患は多岐にわたっております。
外科は消化器外科医師2人による診療体制となっており
専門外来を通じて症状や悩みに対して、安心して相談・受診できると評価されています。

また、患者さんの術後の生活の質(QOL)を考慮し、胆石症、胃癌、大腸癌につきましては腹腔鏡下に行うことが多くなり
乳癌については縮小手術を積極的に取り入れております。
また、悪性疾患に対する抗癌剤による化学療法は原則入院で行っておりますが外来でも行う方針としています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 24 61.04 19.94 0 81.29
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 7 12.71 11.73 28.57 61.43
050170xx99001x 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病あり 6 24.33 18.24 16.67 88.5
160700xx97xx0x 鎖骨骨折、肩甲骨骨折 手術あり 副傷病なし 5 14 5.54 0 68.8
160800xx99xx0x 股関節大腿近位骨折 手術なし 副傷病なし 5 69.2 15.22 20 82
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の整形外科におきましては、上肢、下肢、脊椎と広く運動器の疾患・外傷を治療疾患としておりますが、
特に外傷および関節外科領域の症例が多いのが特徴です。患者さんの術後の生活の質(QOL)を考慮し、
できる限り侵襲の少ない手術方法を選択しております。

回復期リハビリテーション病棟と連携を行い、患者さまの早期のリハビリ開始と速やかな離床に努めております。
また、大腿骨頸部骨折におきましては、当院と他の病院や診療所が術後リハビリテーションを実施できるように
患者さんのためのベッドを確保するように努めております。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030400xx99xxxx 前庭機能障害 手術なし 4 5.75 5.15 0 66.25
11012xxx99xx0x 上部尿路疾患 手術なし 副傷病なし 4 9.5 5.39 25 82.75
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 4 21.75 12.34 25 71.75
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 3 6.67 7.31 0 79
110290xx99x00x 急性腎不全 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 3 13 14.3 0 84.33
《定義》

各診療科別に患者数の多い診断群分類について
診断群分類コード・名称・患者数・平均在院日数(自院・全国)・転院率・平均年齢を集計したものです。

《診療科の特徴》

当院の泌尿器科は、急性腎盂腎炎や急性膀胱炎等の上部・下部尿路疾患や
前立腺癌・膀胱癌等の悪性腫瘍に対する手術等泌尿器科疾患一般に対して幅広く治療を行っております。

膀胱癌に対してはクリニカルパスを用いて経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行い
低侵襲の治療で患者さまへの身体の負担を可能な限り軽減する取り組みを行っております。
前立腺生検等の検査入院も当診療科にて行っております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 5 1 14 18 5 1 1 7
大腸癌 13 8 38 52 27 9 1 7
乳癌 1 4 2 10 0 24 1 7
肺癌 0 1 3 16 13 3 1 7
肝癌 0 0 2 2 5 4 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
《定義》

現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(胃がん・大腸がん・乳がん・肺がん・肝がん)の
病期(Stage)ごとの症例数を集計したものです。
がんの症例数を調べることで、その病院がどの程度がん治療に積極的に治療をしているかを知ることができます。
また病期分類別にみることで、その病院の診療の幅広さを知ることができます。

当院では、患者さまの身体的負担を第一に考え、化学療法は原則入院で行っております。
入院における大腸癌・乳がんの再発治療が多めになっています。
また、肺がんではStageⅣの症例が多いことから重症の患者が多いことが分かります。
なお、検査入院においてがんの確定に至らない場合のStageは不明となっています。

※病期(Stage)とは、がんの進行状態を示すものであり、0期からⅣ期の5つに分類されます。
 0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広がっている状態となります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 13 10.46 56.23
中等症 58 17.78 77.38
重症 36 24.06 80.06
超重症 14 36.43 89.86
不明 0 0.00 0.00
《定義》

成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
(市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を言います。)
肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、心疾患についで国民の死亡原因の上位に位置する疾患です。
肺炎の診療には、総合的な対応が求められるため、多職種によるチーム医療が必要な疾患のひとつと言えます。

当院では、肺炎の症例が多いこともあり、市中肺炎・院内肺炎ガイドラインに準じて適正な抗菌薬を選択し、
入院期間の短期化・耐性化予防をはかる一方
重症例では人工呼吸管理・栄養管理を含む全身管理を実施し、救命率の向上に努めております。

入院後に発症した肺炎、誤嚥性肺炎、インフルエンザ肺炎、ウイルス肺炎は除いています。
肺炎重症度分類の定義(A-DROPスコア)に基づき入院時に状態から重症度を決定しております。
患者数が最も多いのは中等症で、年齢が高いほど重症度が大きくなり、重症度が大きいほど、平均在院日数は長くなります。
ガイドラインでは軽症は外来治療が推奨されていますが、軽症の患者さんであっても重症化を危惧され入院となるケースもあります。
 
<参考>A-DROPスコア

A:男性70歳以上、女性75歳以上
D:BUN 21dL以上または脱水あり
R:酸素飽和度 90%以下
O:意識障害
P:収縮期血圧 90mmHg以下
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 50 86.74 76.62 8.33
その他 22 44.50 80.86 0.00
《定義》

脳梗塞の病型別の患者さんについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。

脳血管疾患も死亡原因の上位に位置する疾患であり、脳梗塞の場合、早期に治療を行うことが効果的とされています。
救急で搬送される患者さんも多く、受け入れには救急体制の確保が必要となります。
当院においては、脳梗塞の患者さまの30日以内の再入院率は約2.9%、死亡退院率は約5.9%です。
脳梗塞入院は、発症して早期に入院される場合がほとんどで、発症3日以内の急性期脳梗塞が全体の約7割となっております。
平均年齢は70代後半と高く、平均して74日間程度の入院期間で治療とリハビリを行い
半数近くの患者さんが継続リハビリのために後方支援病院や施設に転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 22 0.14 1.05 0 73.55
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 7 74 32.43 0 81.57
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 2 0 1 0 69.5
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
リハビリテーション科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 5 69 100.8 40 76
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 2 21 104.5 0 85
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
- - - - - - -
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
呼吸器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K386 気管切開術 - - - - -
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K681 胆嚢外瘻造設術 - - - - -
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) - - - - -
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 127 0.44 1.76 0 68.12
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 3 1.33 10 0 81
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 2 30 37 0 67
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上) 2 0 1 0 68
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 - - - - -
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。

消化器内科で最も多い手術は大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術です。
通常のポリペクトミー(内視鏡的ポリープ切除術)のほか
内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)も行っています。
胆道疾患に対して行われる内視鏡的乳頭切開術は、主に胆のう結石症の患者さまに行われる手術です。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 12 8.33 12.17 0 80.75
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 10 9.3 7.1 10 71.7
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 9 40.33 38.11 33.33 85.67
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 6 29.83 24.33 16.67 81.5
K597-2 ペースメーカー交換術 5 1.4 7.8 0 84.8
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

循環器内科では主に徐脈性不整脈(洞不全症候群など)の患者さまに対してのペースメーカー移植術を行っています。
すでにペースメーカーを移植されている患者さまのペースメーカ電池消耗に対する交換術も同様です。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 14 24.79 13.36 14.29 71.93
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 5 23 26.8 0 60.2
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 3 0.67 2 0 65.33
K2761 網膜光凝固術(通常) - - - - -
K607-3 上腕動脈表在化法 - - - - -
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。

腎臓内科では、内シャント設置術が一番多く行なわれています。
腎臓の機能が低下して、血液透析が必要となった際に行なう手術であり
前腕部の動脈と静脈を吻合することで強い流れである動脈の血液を静脈に流し、透析に必要な血液を静脈から取り出せるようにします。
次に多い経皮的シャント拡張術・血栓除去術はシャント血管にできた狭窄部位を
バルーンで拡張したり、血管につまった血栓を取り除く手術です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 24 1.46 4.63 0 71.96
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 12 21.92 31.67 0 77.75
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 11 6.91 16.18 0 77.27
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) 10 6.7 8.3 0 72.4
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 9 4.78 3.89 11.11 68.22
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

外科で最も多い症例は鼠径ヘルニア手術です。鼠径部切開による手術の他、腹腔鏡下による手術も積極的に行っています。
次に、結腸切除術が続いています。開腹によるもの以外に腹腔鏡による手術を積極的に行い
体への負担をできるだけ小さくする低侵襲の手術に努めています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 6 3.67 21.17 0 72.5
K0463 骨折観血的手術(鎖骨,膝蓋骨,手(舟状骨を除く),足,指(手,足)その他) 6 2.83 9 0 63.17
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 3 34.33 35.33 0 89.33
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) 3 0.67 3.33 0 63.33
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 3 11 90 0 78.67
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

整形外科では、上腕や大腿骨の骨折観血的手術が最も多くなっています。
骨折観血的手術は、ギプス固定では治癒が難しい複雑な骨折や重度の骨折、関節周辺を骨折した場合に施す外科手術です。
次に多い症例は人工骨頭挿入術です。高齢の患者さまが多い疾患のため、骨接合術で整復・固定が困難な場合があります。
そのため、大腿骨の骨頭を取り出し、人工骨頭という人工物(金属性)に入れ替える手術です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 3 0.67 5.33 0 83
K7981 膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術) 2 2 2 0 65
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 2 3.5 3.5 0 82.5
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの) - - - - -
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) - - - - -
《定義》

診療科別にKコード(診療報酬点数表コード)により上位5術式を集計し
平均術前日数、平均術後日数、転院率、平均年齢を掲載します。

※症例数が1件のものについては、患者さまが特定され得るため情報は記載致しません。

泌尿器科で最も多い症例は、経尿道的尿管ステント留置術です。
これは体内の尿路にステント(チューブ)を留置し、尿路の閉塞を改善し、通りをスムーズにする手術です。
次に膀胱がんに対する手術である膀胱悪性腫瘍手術が多くなっています。
開腹によるものではなく、尿道から手術用内視鏡を挿入し、病巣部を切除するため、体への負担が小さい手術です。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 6 0.22
180010 敗血症 同一 5 0.18
異なる 6 0.22
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 1 0.04
180040 手術・処置等の合併症 同一 1 0.04
異なる 0 0.04
手術・処置等の合併症とは、主に、術後出血、術後創部感染、人工関節の脱臼・ゆるみ等になります。
これらのDPCコードは、不適切なコーディングとみなされる確率が高いものです。
しかし、播種性血管内凝固症候群(DIC)や敗血症は基礎となる疾患がある方が
その基礎疾患が重症化した状態で緊急入院がされることがほとんどです。
つまり、入院中に基礎となる疾患が改善せず、肝臓や胆道の感染症からDICや敗血症に移行したものが多く含まれています。
当院は急性期病院であり、患者構成に占める高齢者率が高いことを鑑みると異常に多いものではないと考えています。

この指標は、医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの
少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示したものです。
当然、発症率が低いほうが良いのですが
免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いため、コントロールが困難な症例と言えます。
手術・処置等の合併症で比較的多いのが、人工透析を行う為に作成した人工血管に付随する閉塞や狭窄となっております。
当院で人工透析を行っている患者様を初め、他院で人工透析を行っている患者様のシャント閉塞の紹介も多く
緊急入院治療・手術になった場合でも、専門医師での対応が可能です。
更新履歴
2018.9.20
新規作成